事例紹介

QSPRによる物性値の推算

  定量的構造物性相関(QSPR : Quantitative Structure-Property Relationships)と呼ばれる手法により、高分子材料の物性値をモノマーの分子構造から予測できます。

  J-OCTAに実装されているQSPRは9種類の原子( H,C,N,O,F,Si,S,Cl,Br )から構成されるポリマーならばどのような分子構造でも物性値を推算することができます。この機能はBicerano法[1]と呼ばれる手法を用いており、分子構造から作成されるインデックスと高分子材料の物性値との相関を統計的に解析することで得られた回帰式を用いて推算しています。

  以下の5種類のポリマーについて、QSPRの推算値と実験値[1,2]を比較しました。いずれの推算値も実験値とのよい相関が見られます。推算可能な物性一覧につきましてはこちら をご参照ください。

モノマーの化学構造
密度
定圧熱容量
比誘電率
ガラス転移温度
 
●参考文献
[1] Jozef Bicerano PREDICTION OF POLYMER PROPERTIES 3rd Ed Marcel Dekker 2002
[2] PolyInfo https://polymer.nims.go.jp/PoLyInfo/




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