J-OCTAの主な機能
分子動力学シミュレーション(COGNAC
、VSOP)
- 材料の静的・動的特性を原子・分子のレベルから評価・予測します。
- 全原子モデル(全ての原子を扱う詳細なモデル)から粗視化モデル(原子の集合体を一つのユニットとして扱うモデル)まで対応しています。
- 粗視化モデルを用いることで、より大規模かつ長時間の現象が計算可能となります。粗視化ポテンシャル推算機能を有しています。
- 画面上に化学式を描くことにより、全原子モデルの力場パラメータを設定し、簡単に3次元分子構造を作成することが出来ます。力場パラメータ:AMBER
、GAFF
、DREIDING、一部の無機材料向けパラメータ。文献からの入力も可能。
- Gaussian
やPC-GAMESS/Firefly
など量子化学計算をダイレクトに実行して点電荷を取得可能。
- Direct Force Field (Team Force Field)
からの力場情報取得機能。
- ブロック共重合体やランダム共重合体の構築、ポリマーのタクティシティ制御なども簡単に行えます。
- スケール間の連携機能(ズーミング、リバースマッピング)。
- LAMMPS
および GROMACS
とのコンバータ機能。
- VSOPはJSOLと独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA)が共同開発した高速並列分子動力学エンジンです。COGNAC
と同じ入力ファイルを用いた大規模計算が可能です。
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無機-有機界面のモデリング | モノマーのモデリング |
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ポリマーのモデリング | 粗視化ユニット間の動径分布関数と 粗視化ポテンシャル(非結合) |
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全原子モデルと粗視化モデル |
- VSOP(並列化分子動力学エンジン)の並列化効率
- ビーズスプリングモデルでのVSOP緩和計算の並列化効率を示します。
左側が680万粒子、右側が6300万粒子のモデルです。
8並列から1024並列計算で、ほぼリニアに計算時間が短縮されており、高い並列化効率を保っています。
VSOPを用いることで、計算速度が飛躍的に向上し、これまで解くことのできなかった大規模計算が可能となります。
※速度測定には計算科学振興財団(FOCUS)のスーパーコンピュータを利用しています。
