粗視化ポテンシャルの評価
ポリブタジエンの粗視化分子動力学の計算を実施しました。その際、J-OCTAの粗視化ポテンシャル推算機能を適用しました。 |
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Fig1. Distribution of length, angle and torsion angle. (unit = one monomer) (Red = Coarse grained model, Blue = Full Atomistic model) |
重合度Nを変えた場合の各バルク状態について、300[K]、0.1[MPa]でのNPTアンサンブル計算を実施しました(N=200の系では400[ns]の長時間計算を実施。全粒子数は5000に統一)。慣性半径と末端間距離のそれぞれの二乗の比はNを大きくすると6に漸近しており(Fig.2 left)、高分子理想鎖の特徴が得られています。 |
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Fig2. R^2/Rg^2 and Density at bulk state. |
最後に、J-OCTAのリバースマップ機能を用いて、全原子MDのバルク構造を作成しました(Fig.3)。バルク状態の祖視化MDの緩和計算結果から、各粗視化ユニットに該当する全原子モデルのモノマー構造を、結合軸の方向が合うように配置してつなげていきます。このような手順をとることにより、より緩和された全原子MDの構造を作成することができます。 |
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Fig3. Reverse mapping (left = coarse grained model , right = full atomistic model) |
●参考文献 (1) J. Chem. Phys., 116, 8183, (2002) (2) Macromolecules, 42, 791, (2009) |